
【暑さ対策の再確認を】「熱中症から命を守る」ためにできること
日差しの強さが本格化し、今年も熱中症のリスクが高まる季節がやってきました。
特に屋外や高温の作業環境では、気づかぬうちに体力を奪われ、命に関わる深刻な事態につながることも少なくありません。
今回は、厚生労働省がまとめた「熱中症から命を守る」ガイドから、現場で即活用できるポイントを紹介します。
いつもと違う?と思ったら、熱中症を疑って
「イライラしている」「フラフラしている」「汗のかき方が異常」「返事が遅い」
こんな変化が見られたら、それは熱中症の初期症状かもしれません。
特に以下のような症状がある場合は、迷わず作業を中断し、119番通報が必要です。
- 意識がない
- けいれんが出ている
- 体が異常に熱い
応急処置の基本は「冷やす」「休ませる」「水分補給」
重症化を防ぐために、倒れた作業員には以下の対応を。
- 直ちに119番通報
- 涼しい場所に移動し、服をゆるめる
- 水をかけて、うちわや扇風機などで全身を冷却
- 意識がある場合は、塩分を含んだ水分補給を行う
「ひとまず様子を見る」は禁物です。
状態がよく見えても、ひとりにさせず、必ず誰かが見守りましょう。
命を救う行動 vs. あやまった対応
【命を救う行動】
✅ 急速な冷却(全身に水をかける)
✅ 作業員を一人にしない
✅ 判断が難しいときも迷わず119番通報
【あやまった行動】
❌ 車内や仮眠室で「とりあえず休ませる」
❌ 意識があるからと放置する
❌ 平熱だからと安心してしまう
応急手当カードを常備しよう
厚生労働省が公開している「熱中症 応急手当カード(PDF)」は、現場で役立つ情報がまとまっています。
印刷して携帯することをおすすめします。
▶ ダウンロードはこちら
命を守るために、ひとりひとりの判断と行動が重要です。
今年の夏も、無理なく・無事故で乗り切りましょう。